みなさま、こんにちは。
私ども「一般社団法人京都市ひとり親家庭福祉連合会」は、ひとり親家庭の福祉の向上のために活動する当事者団体です。第二次世界大戦で配偶者やご家族を亡くされた母子家庭の方々を支えるため、戦後の不安定な時期に母子家庭の当事者によって結成されました。その後、高度経済成長期からバブル期を経て、経済環境の変化により困窮する母子家庭の現状を生の声として届けるため、全国の各団体と力を合わせて、母子家庭施策の充実のために活動してまいりました。
法人理念は、「私たちは、ひとり親家庭をはじめとした、すべての子どもと親の幸せを願い、家族のかたちにとらわれることなく、一人ひとりの暮らしが安心と希望に支えられ、充実した毎日が送れる社会の実現をめざします」。
ひとり親家庭が直面する問題は多岐にわたります。ひとり親が単独で家計を支える責任を負う場合、仕事の制約や世帯の収入が低いなどの経済的困難を抱えています。また、忙しい中での子育てに加えて、仕事や家事も担うなかで、時間の管理が難しく、ストレスが蓄積されやすい状況があります。相談する人や周囲のサポートも限られているため、孤立感を感じることがあります。また、社会的な活動やイベントに参加する時間や余裕が制限されることもあります。
これらの問題に対処するためには、社会的な支援や励まし合える人との関係性のネットワークが重要です。経済的支援、子育て支援、心理的サポート、地域コミュニティの支援など、社会全体がひとり親家庭をサポートし、健康で安定した環境で子どもを育てることができるように支援していくことが重要です。
1984年「京都市母子福祉センター」が発足し、2009年北山ふれあいセンター移転後、2012年には「京都市ひとり親家庭支援センターゆめあす」へと名称変更されました。現在に至るまで私ども連合会が指定管理事業者として管理・運営に携わっています。また、1995年からは京都市児童館事業にも進出。現在、京都市内の4館の児童館事業の管理・運営を担っています。2020年には「京都市ひとり親家庭福祉連合会」へと名称変更し、父子家庭も会員対象といたしました。
コロナ禍で社会経済が揺らぎ、国民所得が伸び悩む中、物価上昇が続いています。ひとり親家庭や子どもたちに対する課題解決が益々必要とされています。地域における人と人のつながりを大切にし、様々な交流活動や文化活動を通じて、互いに励まし合い、孤立しない人的ネットワークづくりを大切にして、ひとり親家庭福祉連合会は日々活動を行っています。